全国小水力利用推進協議会は、政策シンポジウム「地域主体の再エネ系統接続問題を考える」を開催いたします

「地域主体の再エネ系統接続問題を考える」

 全国小水力利用推進協議会では2017 年度総会イベントとしまして「政策シンポジウム」を開催いたします。再エネ発電所の開発に大きな課題となっています電力系統への接続問題を取り上げ、特に地域が事業主体となる開発にとって直面する問題や現状、解決に向けての方向性の報告と討議を行います。ご関心のある関係者各位の積極的なご参加をお待ちしています。

シンポジウムの概要

■テーマ:「地域主体の再エネ系統接続問題を考える」

■日時:7 月22 日(土)午後1時~5時30分

■場所:TKP新宿カンファレンスセンター ホール5A
    (新宿区西新宿1-14-11 日廣ビル5F)

■プログラム

 1.開会挨拶:愛知 和男 全国小水力利用推進協議会会長

 2.提言発表「配慮されるべき再エネ安定電源としての小水力発電の特性、
   課題と制度の方向性」 小林 久 全国小水協理事(茨城大学教授)

 3.討論・テーマ1 『ローカル系統内で消費する地産地消型電源の推進』
   関連団体から問題提起 : バイオマス発電関連団体、中小水力発電関係団体
   講演:松村 敏弘 東京大学社会科学研究所・公共政策大学院教授
   会場を交えて質疑、討論

 4.討論・テーマ2 『系統接続に生じている問題と解決方策』
   関連団体から問題提起 : 日本地熱協会、中小水力発電関係団体
   講演:分山 達也 公益財団法人自然エネルギー財団 上級研究員
   会場を交えて質疑

 5.討論『課題解決に向けて』
   総括:小林 久 全国小水協理事
   来賓、関係者からの意見表明、問題提起
   所管官庁・関係者からのコメント
   会場を交えての討論

 6.閉会挨拶:全国小水力利用推進協議会 代表理事

■入場無料・先着順・事前申込不要(定員 120 名を超えた場合はお断りすることが
 あります。予めご了解ください。)

 お問合せは 全国小水力利用推進協議会 事務局まで TEL:03-5980-7880
 Email:info@j-water.org

当政策シンポジウムの趣旨

 当初のFITの施行から丸5年を迎えており、4 月からは改正されたFIT法が施行されています。小水力発電も他の再エネ電源に比べて発電容量では少ないものの、着実に新規の認定や導入された発電所の開発が進んできております。
 しかしながら2014 年秋のいわゆる九電ショック以降、各地で系統接続に関わる問題が生まれてきております。特に昨年末に発表されました北東北3県にまたがる系統増強のための募集プロセスは、きわめて影響が広範囲でありまた基幹系統の増強であるにもかかわらずローカルな配電線への接続も対象となるなど、特に地域で取り組まれている小規模な小水力発電の開発計画に極めて深刻な問題を生起しております。
 小水力発電はその地理的特性からも地方、地域で関係者や関係団体・組織が協働して開発に取り組むことで、地域の活性化につながり、またエネルギーの地産地消といった観点からも望ましい形態であります。
 このような小水力発電をローカルな電力系統に接続するにあたって、直面している課題をどう認識し、その解決に向けての政策的あるいは技術的可能性を議論し検討することが喫緊に必要であると考えております。
 当問題にお詳しい2名の先生から解説と解決へのアプローチにつきご講演を頂き、小水力発電に関わる関係団体、さらには安定した電源という特性を有する地熱、バイオマスによる発電に関わる団体、またFITを管轄する行政当局からもご参加を頂き意見を交わしたいと考えます。

シンポジウムのご案内は下記のファイルをダウンロードして下さい。

2017政策シンポジウムのご案内
2017年度小水力発電政策シンポジウムのご案内 0627.pdf
PDFファイル 385.3 KB